健康寿命を延ばすための『大人の体力測定』はじめます!握力がないと将来が心配!?自宅でかんたん体力測定のやり方。
ペットボトルのキャップが開かなくなったと感じたことはありませんか?
もし心あたりがあれば、全身の筋力が低下しているかもしれません!
え?握力の問題じゃないの?そう思われるかもしれません
実は握力は全身の筋力を測るための指標となるのです!!
これは、様々な研究結果から分かっています。ですから、子供だけでなく高齢者などに対しても握力を測定し、全身の筋力の評価をするために実施されるのです。
そして中には子供の頃から運動もしていて体の筋力はある程度はあるはずなのに、極端に握力は弱いという方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そういう方はもしかしたら筋力がないのではなく、特に上半身への力の伝え方が苦手なのかもしれません。
うまく手にも力を伝えるためには、体幹とうまく連動させる必要があります。
私の生徒さんで学生の頃から握力が弱いと認識されている方がいました。私としてはそんなはずないと疑いました。だって、彼女は運動神経もよくスポーツも継続していて私のレッスンにも通っているから。
確かめるため握力を測ってみました。まずは何もアドバイスせずに
そうしたら彼女の言うとおり15kgほどという結果。そこで次は体幹を連動させるアドバイスをしてもう一回!!
予想を上回る結果に私もびっくり。なんと25kgまで上がったんです!!!!ここまで体の使い方で変わるのかと私も感激したとともに、やはり全身の筋肉を鍛えることそしてそれをうまく使うことが大切だと再認識をしました。
体力測定なんて、何十年もやってないという方がほとんどではないでしょうか?
今回は運動不足の大人でも簡単にできる体力測定をいくつかご紹介します。ぜひご自宅でもできる内容なのでお試しくださいね^_^
目次
⒈握力
⒉片足立ち
⒊上体起こし
握力
握力はさまざまな研究結果から、手の平や指の力だけではなく、全身の筋力に関わるという
ことがわかっています。握力計を持っている人はなかなかいないと思いますので、体の使い方でどれだけ力が伝わるかを試してみてくださいね!
まずは何も考えずにてをギューっと握ってみてください。その感覚を覚えていてくださいね。
次に息を思い切り吸って吐くタイミングで力を入れること。その時にお腹に力を入れることを意識してもう一度手を握って見てください。
どうですか?最初よりも力が手に伝わり、力強く感じませんか?
実際何kgあるか知りたい方は、自治体で行われている体力測定に参加してみたり、Chika_Bodyでも半年に一回測定をしますのでお試しくださいね。
ちなみに女性の握力のピークは30歳で30kgほど。
仕事に家事に子育てに一番パワフルに動いている方が多い年代かもしれません。
その後筋力もだんだん落ちていき、60代では22〜23kg程度まで低下していきます。そして18kg以下だと筋力の減少や機能を疑います。
テニスなどラケットを握るスポーツをしている方は、特に握力が強いですね。畑仕事をしていて農具を握っている人も。
いずれにせよ、体全部を使っていることがポイントとなります。
ですから握力を強くするためには、下半身などの大きな筋肉や体全体の筋肉を鍛えることが重要なのです。ただ手を使うトレーニングだけをしてもなかなか握力は上がらないかもしれません。
スクワットや腹筋などを日々のトレーニングに加えてみてくださいね!
これも10、20年後の自分や大切な家族のため
片足立ち
歳を重ねるとだんだんバランス感覚が低くなってきます。転びそうになってしまったり、転ぶことが増えていませんか?どれだけバランス感覚があるのか試してみましょう。
やり方はかんたんです。腰に手を当て、片足立ちになり何秒保てるか?
浮かせている足が床についたり、軸足がずれてしまったらそこで終わりです。どんなに上体が傾いても軸足さえ動かなければOK!
ポイントは、軸足だけで頑張るのではなく、体幹を使って体の軸や重心を真ん中に保つ意識をすることです。グラグラしても大丈夫!フラついてきたら、お腹に力を入れてなんとか耐えてみてくださいね。
注意:股関節や膝に痛みを感じる方は中断してください。まずはどこかにつかまった状態からお試しくださいね^_^(関節周りの筋肉が弱くなっている可能性があります。正しい方法でトレーニングが必要かもしれません)
50代女性:90秒 60代女性:60秒 70代女性:30秒
年代別目標値です(日常的に体を動かしている方)できたら自信を持ってくださいね。普段全く運動していない方は、まずは目標値の半分の秒数できるか試してみてください。
いかがでしたか?ただ何秒できたかだけではなく、体のどこが辛く感じたのかが大切なんです。
姿勢や体の歪み、筋肉の使い方でそれぞれ辛く感じる部位が変わってきます。また左右でもそれは変わるかもしれません。ふくらはぎ?股関節?お尻?
痛くなるところって、たくさん歩いたときや動いた時にも痛くなりませんか?
前重心になっている方は脛の辺りが痛くなったり、踵重心の方はふくらはぎが痛くなったり。
方足立ちになるだけで、その方の体の特徴が見えてきて面白い!このような体力測定はご自身で自分の体の弱い部分や強い部分を実感することができます。
長い時間バランスが取れた方はそれを維持できるように、バランスが取れなかった方は転んで大怪我をする前に体を鍛えましょうね。
上体起こし
苦手な方が多い上体起こしの測定です。これは2人ペアで行います。1人はやる人の足をしっかりと抑えてあげましょう。足首ではなく、ふくらはぎの後ろから自分の方へ引き寄せるようにしてあげるとやりやすいと思います。
実施する人は胸に手をクロスさせて肘が膝辺りまでくるくらいしっかり起き上がります。そして肩甲骨が床につくまで戻って1回のカウントです。(戻した時、頭はつかなくて良い)これを30秒間に何回できるかを測定します。
注意:腰椎や頚椎ヘルニアの方や腰痛をお持ちの方は無理に行わないでください。
ポイントは息を吐きながら腹筋に力を入れること。首はリラックスですよ(^^)
1回も一生できる気がしないーーー!という方は、腰の後ろに厚めのクッションや枕などを練習してみてください。だんだん腹筋を使う感覚を覚えましょう。
50代女性:6回 60代女性:5回 70代女性:3回 できたら合格です!
一般的に上体起こしは腹筋力を測定するためのものですが、私は一概にそうは思いません。握力と同様に、腹筋の筋肉量はあっても使えていない。(首に力が入ってしまう)又は、腰回りの筋肉が固まっているために起き上がれない。そういう方も多いからです。
上体起こしができない方はできない原因まで把握することが大切です。
この体力測定を通して、現状の体力を把握するだけではなく、正しい体の使い方も学んでいただき今度の生活に活かしてもらいたいと思っています。
Chika_Bodyでは半年に1回『大人の体力測定』を行い経過も見ていきたいと考えています。
まとめ
子供の頃しかやらない体力測定ですが、大人になってからやることで現状を知り、今後の人生を元気に過ごすためには必要なんですね。
定期的に健康診断を受けるのと同じ。問題を早期発見をして早めの対処をすることで、いつまでも美しく動ける体でいられるかもしれません。
現在の自分の状態から目を逸らさずに受け入れ、正しく体を整えていけば
何もやらずに後悔することはあっても、頑張って後悔することはないでしょう!